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2017-10-06

【なぜ、フリーペーパーなの?】#1 ヘルス・グラフィックマガジン

【なぜ、フリーペーパーなの?】#1 ヘルス・グラフィックマガジン

一度見たら忘れられないインパクトの強さと、思わず手に取りたくなってしまう表紙が話題の、ヘルス・グラフィックマガジン。

老若男女問わず、70代から小さな子どもまでを魅了する本誌は一体どのようにして作られているのでしょうか?

株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部、ヘルス・グラフィックマガジン編集長の門田伊三男さん、部長の飯村誠一郎さん、広報担当の霜涼さんにお話をお伺いしました。

 

『インターネットに疎い方やスマートフォンを持っていないお客様にも健康情報をお届けしたい。(門田)』

ー今回のインタビューの主旨は、「なぜ今フリーペーパーを作るのか」を紐解くというものなのですが、どうして一薬局企業であるアイセイ薬局さんがフリーペーパーを作ろうと思ったのでしょうか。

門田:調剤薬局が地域医療に貢献するために何ができるかということを考えたときに、薬局に訪れた患者さまに対して、予防医療や健康に役立つ情報が詰まった冊子をつくり、待ち時間や自宅に持ち帰って読んでいただき、皆さまの健康に役立てられないかなと思ったからです。

ーなぜSNSやWEB上ではなく、あえてフリーペーパーにしたのでしょうか。

門田:アイセイ薬局には、老若男女問わず様々な患者さまが訪れます。冊子にこだわる理由は、インターネットに疎い方やスマートフォンを持っていない患者さまにも広く健康情報をお届けしたいからです。

 

『表紙は命ですね。体調が優れなくて、冊子を見るようなモチベーションじゃない患者さまでも見過ごせないビジュアルを。(門田)』

ー表紙やグラフィックへのこだわりを教えてください。

 

門田:アイデアはDODO DESIGNさんと出し合っています。表紙は命ですね。体調が優れなくて、冊子を見るようなモチベーションじゃない患者さまでも見過ごせないビジュアルというか、かなり面白味がないといけないというのが前提としてあります。そこはかなりこだわっている。

あと、細かく読まないと内容が掴めなかったりするのは不親切だと思うので、ぱっと見のビジュアルとインパクトでなんとなく何をメッセージにしているのかを解らせる。それから見出しを読んでいくとだいたい内容が分かるようなくらいの。絵本なんかも少し参考にしていますね。

飯村:見てもらうと分かるんですけど、次のページにいくとガラッと雰囲気が変わるようにしているんですよ。隣り合ったページが、似たようなデザインになってしまわないように。さらに言うと毎号毎号の毎ページ毎ページ、フォーマット化、書式化は一切していないんですね。全ての見開きが新しく作られたデザインなんです。

ー正方形へのこだわりはありますか?

門田:風景写真などを見開きで横長にできたり、反対に縦にできたり、正方形の見開きだとデザインに幅を出せますね。あとは単純にかわいいから(笑)。

飯村:これより小さいと表現しきれない。これより大きいと小さい薬局には置けない。あと患者さまは薬局に行くとき、女性でもあまり大きなバック持ってかないですから、持って帰りやすいような大きさにしています。

 

『医療情報についてはほんの少しでも間違えられない。勘違いを誘発するのも許されない。(飯村)』

ーヘルス・グラフィックマガジンさんが大切にされていることは?

門田:編集のこだわりとしては二つありまして、情報の正確さと鮮度です。世に出回っている情報をまとめるのではなく、テーマごとにその第一人者のドクターに一から取材しています。第一人者ですから、正確で新しい知識をお持ちになっているので、鮮度は保たれていると思います。

飯村:医療機関が発行しているので、医療情報についてはほんの少しでも間違えられない。勘違いを誘発することも許されない。だから情報の質を保証することには、相当な注意を払っていますね。

 

『単純に良かった悪かった、面白い面白くないで判断するので読者はシビアですね。(飯村)』

ー制作していくなかで楽しいことや難しいことはありますか?

 

門田:いかにわかりやすく魅力的にするかですね。大変ですが、うまくハマったときや、アンケートで好評だと充実感があります。反対に、他の企画の方が面白かったなどの感想をもらったときは、しっかりクオリティを上げていかなきゃと思います。そこが苦しみであり楽しみでもありますね。

飯村:クリエイティブな業界の方からも評判が高いんですよ。業界の方は、「これ作るの大変だっただろうな」という観点を含めて見てくれる。でも一般の方はそこは考えない。単純に良かった悪かった、面白い面白くないで判断するので読者はシビアですね。

ー好評だった回はありますか?

 

霜:表紙だとVol 9「鼻炎」、Vol 10「夏バテ」、Vol 17「頭痛」が人気ありますね。特別号の「生理痛」も話題で、ファッション雑誌のウェブサイトのコラムで紹介されました。あとは女性向けやママのための子育て情報サイトにも取り上げられましたね。

門田:「生理痛」の表紙は、いかに複写の精度を上げてパロディ化するかにこだわりました。

ー皆さんのお気に入りの一冊は?

霜:5歳の娘がいるのですが、肌が乾燥しやすく、アトピー気味。Vol 22「アトピー性皮膚炎」の「ステロイドの真実」というページを読んで、以前はステロイドに対して少し不安がありましたが、安心して使えるようになり参考になりましたね。アンケートでも同じような感想がママさん達から寄せられました。

飯村:全部可愛いですよね。うちの子達って感じなので(笑)。

門田:やっぱり最新号ですかね。自分は毎号クオリティアップするつもりでやってるので。

 

『テーブルの上に表紙案をいっぱい並べて検討するだけのミーティングを45回することもあります。(飯村)』

ーVol26「体臭」のTシャツは実際に作られたのですか?

門田:作りました。少し合成もしてますが。最新号の「体臭」は、スメルマークだけでもずいぶん作りました。ちょうどいい落とし所を見つけるまでいろんな顔の案が出て、10では効かないくらい。

ー今までの号の表紙も細かいところまで全部作られたのですか?

門田:Vol 17「頭痛」ではイメージに合う体型の方を見つけるまでかなりの数コンポジットを集めたり、細部までこだわっていますね。Vol 24「痛風」の外国人モデルの方は、男前なので抵抗があったようでしたが、白くなってもらいました(笑)。高血圧は実際にモデルさんに頼んでペイントさせてもらった。ポーズも1つだけではなく、小道具を変えたりしながらいっぱい撮ります。

ー表紙の案は最高でどのくらいの案が出ましたか?

飯村:うまくいかないときは150案とか。テーブルの上に表紙案をいっぱい並べて検討するだけのミーティングを4回5回することもあります。「まだ、なんか来ないよねえ」という感じで。

 

『やはり作る側が楽しんでやれることが大事です。(門田)』

ーVol 25「じんましん」の「じんまシーンをさがせ!」はついつい夢中になって探してしまいました。

 

霜:Vol 25「じんましん」はお子さんにも人気でした。各店舗で行う健康増進イベントなどでも配布しましたが、お子さんが嬉しそうに手に取っていきます。表紙がアニメ風なので人気でした。お薬の待ち時間も「じんまシーンをさがせ!」で遊んだりして、退屈しないんじゃないかな。

門田:実は隠れキャラで、スタッフや過去の号の表紙に出てきたキャラクターなども登場しています。完全に内輪ネタですが、やはり作る側が楽しんでやれることが大事です。

ー最後に、学生フリーペーパー制作団体に一言お願いします。

門田:学生のうちは、自分の感覚に素直に従って、作りたいものを作るのがいいんじゃないでしょうか。あとは、フリーペーパーはコミュニケーションツールなので、自分が求めているものより、読み手が求めているものを発信することが大事だと思います。

飯村:お金払って買った雑誌ってみんな捨てないけど、フリーペーパーは簡単に貰えて簡単に捨てられるもの。取っておいてもらうためには、いかに手元においておきたいって思わせられるかが大事です。

 

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