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2017-10-07

【なぜ、フリーペーパーなの?】#2 FASTNER.

「ウェブ等が発達する今、なぜフリーペーパーを発行するのか」をインタビューする企画。

今回は京都でフリーペーパーを制作する学生団体、『FASTNER.』(ファスナー)にインタビューをしました。

 

『FASTNER.』は学生目線から見た京都を紹介するカルチャー・ファッションを中心としたフリーペーパー。今回登場してくれたのは、左から、営業代表兼企画担当の根津さん、編集長(デザイナー)の犬飼さん、営業兼企画担当の田中さん。

 

「単に観光名所を取り上げるのとは違って、実際に京都で生活している私たちならではの視線になっていると思います」

ーまずは『FASTNER.』そのものについてお伺いしたいと思います。

記事の企画する際に意識していることはなんですか?

田中:特集を決めて、そこに京都の要素を取り入れるようにしています。特集そのものはビール、映画など様々ですが、その特集を通し、私たち目線で面白いと思った京都を発信しています。単に観光名所を取り上げるのとは違って、実際に京都で生活している私たちならではの特集になっていると思います。

 

ー今回の号、映画もそうですよね。

根津:そうですね。映画という括りで見たとき、京都は日本で初めて「映画」の試写実験が成功したことから日本映画発祥の地と言われています。映画というテーマで、京都のミニシアターを取り上げたり、学生映画監督にインタビューしました。

 

ー『FASTNER.』はデザインの完成度の高さに惹きつけられる人も多いと聞きます。紙面のデザインはどうこだわっていますか?

犬飼:デザインでは余白を大切にしています。また先輩方から受け継いでいるのは、文字の色のレベルを下げて、真っ黒ではなくグレーっぽい色にすること。そうすることで、圧迫感のないページを作るようにしています。写真に関しては、カメラマンという役割を設けて、カメラに詳しいメンバーが一眼レフを使い撮影するようにしています。

 

ー今、カメラマンの話が出てきましたが、『FASTNER.』は記事制作の際の、役割分担がはっきりしていますよね。

 

田中:はい。メンバーは、紙面の企画や取材、文章を担当する「企画」、紙面の編集やイラストを担当する「デザイナー」、写真を担当する「カメラマン」の3部署に分かれています。記事を制作するときは、各部署からメンバーを集めてチームを組むことで、それぞれの分野に責任を持って取り組めるようにしています。各部署では企画内容のすり合わせや、デザイン、写真の統一、技術のスキルアップができますし、チームに分かれたときには、それぞれの部署で培った能力を活かせると思います。

「自己満足では終わらないよう、自分たちで決めたテーマをより深めて多くの人に発信していきたい」

ー学生フリーペーパー団体としての悩みはありますか?

 

根津:営業です。発刊費用はすべて広告費で賄っているため、広告営業は発刊する上では欠かせません。費用対効果を示すのがとても大変。お金を頂いている以上、制作だけに満足せず、より多くの人に読んでもらえるよう広報や配布にも力をいれなくてはいけないと考えています。

 

田中:また紙面のクオリティーを保つために、違和感のない広告になるように意識しています。そのため広告掲載する際には、『FASTNER.』がデザインを担当させて頂くこともあります。営業先の方々にとっても、私たちにとっても良いものを作る、そのすり合わせが難しい時もあります。

 

ー逆に、学生フリーペーパーの強みは何だと思いますか?

 

田中:テーマを自由に決められることだと思います。SFF2016の企画で心惹かれた一冊として、中島信也さんに選んでいただいた時のコメントがとても心に残っています。「学生として地域を考える」という視点を持ち、学内だけの内輪ネタになっていないけれど、プロのまねごとはしていない、というコメントを頂きました。

(以下全文)

私たちは、学生目線から京都を見るという軸はありますが、その時にメンバーが興味を持ったテーマを自由に取り上げることができます。また、それを自分たちのなかで留めておくのではなく、観光誌とは違う形で京都を発信できるのが強みだと思います。

 

ーこれが、フリーペーパーを作る魅力の1つかもしれないですね。

根津:フリーペーパーはウェブと違って発刊費用がかかり、それは広告を掲載してくださる方がいるからこそ成り立っています。しかし、その分責任も生まれます。遊び感覚ではできないからこそ、物として出来上がった時の喜びは大きいですし、手元に残してもらい、何度も見返してもらえるというメリットもあると思います。それでいて、会社のように発信することが決まっているわけではないので、自分たちの好きなものを発信することもできるという、少し「良いとこ取り」ですよね。遊び感覚ではできないけど、ある程度自由が利く。フリーペーパー自体が大学生らしい文化だなぁと思います(笑)ある程度自由が利くからこそ、自己満足では終わらないよう、自分たちで決めたテーマをより深めて多くの人に発信していきたいです。

 

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